2007年度予算で初めて導入されたのカナダのデハビランド・カナダ社製中型双発ターボプロップ機です。事故や故障が多発している民間型のDHC-8-400とは基本的に設計が違うため、事故・故障は少ないです。本機は海上保安庁の特注型で、民間機型は50~56人程度が搭乗可能です。一部のビーチ200T/B200TとYS-11Aの後継機として活躍しています。全長 25.7メートル 全幅 27.4メートル 全高 7.5メートル 自重 11,793キロ 発動機 ターボロップ2基
最高速力 266ノット最大航続距離 1,630浬 最大搭乗者数 32名
■LAJ G-Ⅴ
海上保安庁の活動範囲の広域化により導入された高性能ジェット機です。搭載人員、航続距離ともファルコン900をはるかにしのぐ性能を持っています。高価な機体のため、複数年度予算で2機導入され、羽田航空基地に配備されています。遠距離からの容疑者の移送などに活躍しています
全長 29.4メートル 全幅 28.5メートル 全高 7.9メートル 自重 21,773キロ 最大離陸重量 41,050キロ
発動機 ターボファイン2基 出力 14,750ポンド×2 最高速力 510ノット 巡航速力 488ノット
航続距離 6,500浬 最大搭乗者数 22名
■LAJ ファルコン900
海上における捜索および救助に関する国際条約(SAR条約)に基づき、本土から1200浬におよぶ捜索救助海域をカバーするために導入された初のジェット機です。当初羽田航空基地に配備されていましたが、G-Vの導入により、現在は那覇空基地に配属されています。
全長 20.3メートル 全幅 19.3メートル 全高 7.6メートル 自重 10,235キロ 最大離陸重量 20,640キロ
発動機 ターボファイン3基 出力 4,500ポンド×3 最高速力 502ノット 巡航速力 428ノット
航続距離 4,170浬 最大搭乗者数 18名
■MA サーブ340B
”空飛ぶハコフグ”ことスカイバン機の後継として導入され、多数の配備も想定されましたが、2機配属した時点でメーカーが生産をうち切ってしまい、以後導入されていませんでしたが、特殊警備隊の輸送用として、中古機が新たに2機導入されました。YS-11Aより小型ながら同機に匹敵する速力と航続距離を誇ります。関西国際空港海上保安航空基地、鹿児島航空基地に配属されています。
”空飛ぶハコフグ”ことスカイバン機の後継として導入され、多数の配備も想定されましたが、2機配属した時点でメーカーが生産をうち切ってしまい、以後導入されていませんでしたが、特殊警備隊の輸送用として、中古機が新たに2機導入されました。YS-11Aより小型ながら同機に匹敵する速力と航続距離を誇ります。関西国際空港海上保安航空基地、鹿児島航空基地に配属されています。
■MA ビーチ200T/B200T
新海洋秩序に対応して主力機として導入されました。耐用年数を迎えた機体から退役し、一度は全機退役しましたが、東日本大震災で他の機種に喪失した機体が出たため、1機が現役復帰しています。
全長 13.3メートル 全幅 17.3メートル 全高 4.4メートル 自重 3,657キロ 最大離陸重量 6,350キロ
発動機 ターボロップ2基 出力 850馬力×2 最高速力 235ノット 巡航速力 192ノット
実用航続距離 1,209浬 最大搭乗者数 10名
■MA ビーチ350
ビーチ200Tの発展改良型です。ビーチ200Tの機体の老朽化が予想以上に早く、急遽後継機として導入されました。全周式赤外線カメラなどの新装備を装備しています。
全長 14.2メートル 全幅 17.7メートル 全高 4.4メートル 自重 4,366キロ 最大離陸重量 6,804キロ
発動機 ターボロップ2基 出力 1,050馬力×2 最高速力 263ノット 巡航速力 224ノット
実用航続距離 1,660浬 最大搭乗者数 14名
■SA セスナU206G
海難救助や公害監視以外にも、操縦要員資格取得研修にも利用されている単発小型機です。
全長 8.5メートル 全幅 11.0メートル 全高 2.9メートル 自重 977キロ 最大離陸重量 1,633キロ
発動機 レシプロ1基 出力 300馬力 最高速力 151ノット 巡航速力 130ノット 実用航続距離 606浬
最大搭乗者数 6名
2008年から就役した中型機です。世界中の治安機関で活躍しています。ベル212型の後継機として導入されましたが、メインローターの自動折りたたみ機構がないため、航空基地への配属にとどまっています。大型化した機体を生かして、救難、物資郵送に活躍しています。全長 16.65メートル 全高 4.98メートル 自重 4,000キロ 発動機 ターボシャフト2基 最高速力 167ノット
最大搭乗者数 15名
■MH ユーロコプターEC225
2007年度予算で導入された特殊警備隊(SST)輸送用の大型ヘリコプターです。エアロスパシアルAS332L1の実質的後継機で、輸送人員も若干増加しています。現在導入されている機体は民間型がベースとなっているようです。将来的には10機以上配備したい希望があるようです。
全長 19.5メートル 全高 5.0メートル ローター径 16.2メートル 最大離陸重量 11,000キロ
発動機 ターボシャフト2基 出力 1,870馬力×2 最高速力 175ノット 巡航速力 149ノット
実用航続距離 500浬
■MH ベル212
200カイリ時代の主力ヘリコプターとして導入されました。メインローターを折りたたむ必要がないため、「しきしま」を除く全てのヘリコプター搭載型巡視船と、各地の航空基地に配属されましたが、現在残っているのははほとんどが巡視船搭載機です。基地配属機はほとんどがベル412やシコルスキーS76C、アグスタ・ウェストランドAW139と交替しました。巡視船搭載機も順次シコルスキーS76Dと交代する予定です。
全長 17.4メートル 全高 4.0メートル ローター径 14.6メートル 最大離陸重量 5,080キロ
発動機 ターボシャフト2基 出力 900馬力×2 最高速力 110ノット 巡航速力 103ノット 実用航続距離 412浬
最大搭乗者数 11名
■MH ベル412
ベル212の後継機として導入され、航空基地を中心に配属されています。現在導入は終了しており、一部の機体は不審船対策として、防弾機能の強化等の改良が実施されています。2014年より
巡視船「やしま」に搭載されることになり、初めて巡視船に搭載されることになりました。
全長 17.1メートル 全高 4.9メートル ローター径 14.0メートル 自重 3,639キロ
最大離陸重量 5,398キロ 発動機 ターボシャフト2基 出力 900馬力×2 最高速力 140ノット
巡航速力 126ノット 実用航続距離 497浬 最大搭乗者数 15名
■MH エアロスパシアルAS332L1
「しきしま」専用搭載機として採用された大型機です。運用実績が良く、主に特殊救難隊用に羽田航空基地にも追加配備されています。軍用ベース、民間用ベース併せて4機が導入されましたが、東日本大震災で仙台航空基地で整備中だった軍用ベース機1機が失われたため、「しきしま」搭載機は現在軍用ベース、民間用ベース各1機となっています。要人輸送用として陸上自衛隊にも配属されています。
全長 18.7メートル 全高 5.0メートル ローター径 16.2メートル 自重 4,500キロ
最大離陸重量 8,600キロ 発動機 ターボシャフト2基 出力 1,819馬力×2 最高速力 140ノット
巡航速力 125ノット 実用航続距離 500浬
■MH シコルスキーS76C/D
海上保安庁のヘリコプターの中では高速の機体です。北方海域では数分の違いが生死を左右するため、函館、新潟の北方の航空基地に配属されています。C型は4機導入されましたが、2機が事故により失われたため、新たに2機が追加導入されました。
近年メインローターの自動折りたたみ機構をオプションとしてつけられるD型を導入することが決定し、順次ヘリコプター搭載型巡視船に搭載されていく予定です。
全長 16.0メートル 全高 4.4メートル ローター径 13.4メートル 自重 3,604キロ
最大離陸重量 5,307キロ 発動機 ターボシャフト2基 出力 725馬力×2 最高速力 155ノット
巡航速力 135ノット 実用航続距離 607浬 最大搭乗者数 14名(C型)
■SH ベル206B
主に密漁や公害、災害などの監視用として使われている小型機です。また海上保安学校宮城分校において回転翼機の操縦資格取得のために使用されています。
全長 11.8メートル 全高 3.9メートル ローター径 10.2メートル 自重 911キロ 最大離陸重量 1,452キロ
発動機 ターボシャフト1基 出力 420馬力 最高速力 130ノット 巡航速力 113ノット 実用航続距離 329浬
最大搭乗者数 5名