海上保安庁特殊警備隊とは?
特殊警備隊の概要
部隊編成
第一特殊警備隊から第七特殊警備隊までの7個隊編成といわれています。この中には科学防護、爆発物処理を担当する部隊もあります。
1個特殊警備隊編成
隊長 二等海上保安正 副隊長 三等海上保安正 隊員(先任・新人) 6名 計8名
主要装備
・自動小銃・短機関銃
・9ミリ短機関銃(国産・ミネビア社製、自衛隊でも使用しているが、性能に大きな問題があり、訓練で年数回使用されるのみ。)
・拳銃
シグ・ザウエルP228 (スイス・ドイツ製の自動拳銃。世界中の治安機関などで使用されている。)
S&W(種類不明)
・狙撃用ライフル
・M870ショットガン
・特殊警棒
・音響閃光弾(大きな音と光で一時的に犯人の動きを止めるもの)
・サーブ340B(特殊警備隊輸送専用航空機)
・ユーロコプターEC225(特殊警備隊輸送専用ヘリコプター)
・警備艇「はやて」(上越海上保安署で原発警備に当たっていた監視取締艇を転用したもの。詳細未公表)
訓練
訓練については、アメリカ海軍の特殊部隊SEALsから射撃から狙撃、接近格闘術、リペリング降下、ファストロープ降下など特殊部隊として必要な指導を受けたことが判明しています。その際にはかなりの高評価を得たようです。またサッカー日韓ワールドカップの際には韓国海洋警察特攻隊などとの共同訓練も行っています。大阪特殊警備基地内に専用の訓練設備を持つほか、全国各地の航空基地などを巡ってヘリコプターとの連携訓練をしています。
また装備品の開発にも力を入れており、独自の降下器具なども開発しています。
作戦
ヘリコプターからリペリング(ヘリから降ろされたロープを使って滑り降りる)による降下、巡視艇、高速艇などによる強行接舷、気泡が出ない循環式潜水器を使用した潜水による接近などによって対象船舶に乗り込み、上記装備等を使用して犯人を制圧します。突入に際しては、公開されている限り自動小銃4名、拳銃4名の編成をとることが多いようです。また任務によっては特別警備隊の支援を受ける場合もあります。基本的に2人一組で行動します。
東南アジアの教官
世界有数の特殊部隊としての能力を有するまでになった特殊警備隊は、現在では教官としてフィリピンやインドネシアなど東南アジア諸国の海上治安機関に対して教育を行っていると言われています。
※詳細については公表されていないため、推測の部分が入っています。
判明している主な出来事
参考文献
海上保安官/坂本新一(絶版)