海上保安庁 海上保安庁とは

海上自衛隊との違い

任務の比較

海上自衛隊の任務
海上自衛隊の任務は下記の通り定められています。自衛隊は、わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対しわが国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当るものとする。陸上自衛隊は主として陸において、海上自衛隊は主として海において、航空自衛隊は主として空においてそれぞれ行動することを任務とする。
(自衛隊法より)
 
海上保安庁の任務
それに対して海上保安庁の任務は下記の通りに定められています。海上保安庁は、法令の海上における励行、海難救助、海洋の汚染の防止、海上における犯罪の予防及び鎖圧、海上における犯人の捜査及び逮捕、海上における船舶交通に関する規制、水路、航路標識に関する事務その他海上の安全の確保に関する事務並びにこれらに附帯する事項に関する事務を行うことにより、海上の安全及び治安の確保を図ることを任務とする。
<中略>
この法律のいかなる規定も海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない。
(海上保安庁法より)
 

指揮監督の比較

海上自衛隊
組織上の指揮系統
防衛省─海上自衛隊
指揮監督権者の指揮系統
内閣総理大臣─防衛大臣─(統合幕僚会議)─海上幕僚長
 
海上保安庁
組織上の指揮系統
国土交通省─海上保安庁
指揮監督権者の指揮系統
国土交通大臣─海上保安庁長官(ただし、有事には防衛大臣の指揮を受ける場合があります。)
 ※海上保安庁が有事の際は防衛大臣の指揮を受けることになっている件については、海上保安庁法の「この法律のいかなる規定も海上保安庁又はその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない。」との法文と矛盾し、法律違反ではないかと言う意見もあります。
 

勢力の比較

海上自衛隊
設置 1954年
海上自衛官数 約45,360人(平成30年度)
約46,000人
保有艦艇数 134隻(平成30年4月現在)
153隻
保有航空機数 170機(平成30年4月現在・練習機、支援機等を除く)
約310機
年間予算 約1兆433億円(平成30年度予算)
約1兆694億円
海上保安庁
設置 1948年
海上保安官・職員数 13,994人(平成30年度)
約13,000人
保有船艇数 452隻(平成30年5月現在・配属が公表されている船艇のみ)
442隻
保有航空機数 83機(平成30年5月現在)
75機
年間予算 約2,112億円(平成30年度予算)
約1,853億円
  装備の比較
海上自衛隊
艦艇の種類 護衛艦、潜水艦、掃海母艦、掃海艦、掃海艇、掃海管制艦、ミサイル艇、輸送艦、輸送艇、練習艦、練習潜水艦、訓練支援艦、海洋観測艦、音響測定艦、敷設艦、試験艦、潜水救難艦、潜水救難母艦、補給艦、砕氷艦、特務艦、特務艇
護衛艦
艦艇の色 水上艦艇はグレーが基本色。迎賓艇は白、潜水艦は黒っぽい色。
主な護衛艦 「いずも」型護衛艦 満載排水量26,000トン・ヘリコプター14機等

 

「こんごう」型護衛艦 満載排水量9,485トン・ Mk41VLS2基・SSM4連装発射筒2基・127ミリ単装砲1基等

艦艇の配属先 護衛隊、潜水隊など。
海上保安庁
船艇の種類 巡視船、巡視艇、警備艇、消防船、消防艇、放射能調査艇、監視取締艇、航路標識測定船、設標船、灯台見回り船、測量船、実習艇
巡視船
船艇の色 基本的には白に青の煙突・Sマーク。小型船艇はグレーと白も。(最近は白が主流)
最大の巡視船 ヘリコプター2基搭載型「あきつしま」 総トン数7,350トン・射撃統制装置付40ミリ機銃2基・遠隔操作式20ミリ多銃身機銃2基等

 

(世界最大の巡視船)

船艇の配属先 海上保安部など。
  組織の比較
自衛艦隊 護衛艦隊 第1護衛隊群 2個護衛隊
第2護衛隊群 2個護衛隊
第3護衛隊群 2個護衛隊
第4護衛隊群 2個護衛隊
旗艦・6個直轄護衛隊・輸送隊等
潜水艦隊 第1潜水艦群 3個潜水隊
第2潜水艦群 2個潜水隊
練習潜水隊
掃海隊群 4個掃海隊
開発隊群 直轄艦
海洋業務群 直轄艦
横須賀地方隊 1掃海隊他
呉地方隊 1掃海隊他
佐世保地方隊 1掃海隊他
舞鶴地方隊 1掃海隊他
大湊地方隊 1掃海隊他
練習艦隊 第1練習隊
直轄艦
管区
本部
(11カ所)
海上保安部署等 131
海上交通センター  6
航空基地 13
情報通信管理センター 11
水路観測所  2
特殊救難基地・特殊警備基地等
※データは平成20年4月現在のものです。  

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